母さんが死んで 30日経った。
庵主さまの月命日のお参りがすんだ後 ばあちゃんと 茶飲み話。
「で ママは いつ来るの?」
「・・・ママは もう死んだんだから 来ないよ」
「・・・・え 来ないの?」
「来ないよ だって ママ 死んだんだもの」
「そうだよねえ 死んだんだよねえ
だってね 昨日 S(私の妹)がね 明日 ママが来るから っていうんだよ
おばあちゃん おかしいなあ って思ったんだけどね
あの子 あんまり まじめな顔でいうから
じゃあ 赤ちゃんになって 来るの? って聞いたんだよ」
「そしたら?」
「うーん わかんない って言っていた
でも あんまり 何度も 言うから おばあちゃんも
ああ うれしい って
あの 遺影 すごくいい写真 選んだでしょ って 会ったらまず 言おう なんて考えて
うれしくて うれしくて 昨日眠れなかったんだよ
でも 赤ちゃんになってきたら まだしゃべれないからなあ とか
赤ちゃんだったら おばあちゃん 足の痛いのなんか忘れて きっと抱きあげちゃうんだろうなあ なんて まじめに 考えたんだよ
・・・・・そうだよねえ ママ 死んだんだもんねえ
来るわけないよねえ
・・・・・それにしても あの子 なんだって そんなこと 言ったんだろう」
「うーん なんでだろうねえ 酔っ払ってたのかなあ」
「だって 朝だよ」
「じゃあ 寝ぼけてたのかなあ」
なんだか 変だねー 寝ぼけたんだねー
ほんとにね 信じちゃう おばあちゃんも 変だったよ
ふたりして 変だったんだねー
ばあちゃんも へんなら 孫も へん ですw
「・・・・・でもさ どう思う? ママどこかに 赤ちゃんになって 生まれ変わっているのかなあ」
うん
そう 思う