ふぅ。 やっと解放されました あぶです。
↓のポスト、すぐに続きを書こうと思っていたのに、気が付けば一日経過。
コメントも頂いてしまって、今更、という感じなので、別ポストにします。
書こうと思っていたのはこんなこと。
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材料さえ決まってしまえば 考えなくたって手は動き
口に入るまでの時間はわずかなのだけど
閉店間際のスーパーの 蛍の光に焦らされつつも
売り場の前で ぶつぶつ独り言をいいながら過ごす時間はそれなりに長い。
買った材料は使いきり 作った料理は食べきりをモットーとしているから
多少高めにつくのは覚悟の上で
一番小さな肉のパック 一番小さななす 一番細いネギを探す。
ピーマンやナスのばら売りは当然のこととして
キャベツだって4分の1個なんていわないで 葉っぱ単位で売ってほしいくらい。
それにくわえて
明日はともかく あさっては当直 翌日もオンコールで
その次は夜中までかかる手術の予定
なんて考えたら とてもじゃないけど野菜なんて買う気になれない。
・・・・なんてね。
半分はほんとで半分はこじつけ。
今までだって状況は同じだったくせに
突然野菜を買うのが馬鹿らしくなったのはむしろ
へろへろになって職場を出るその瞬間に 鼻先を掠めていく夜風のせいだ。
さんさんと惜しげもなく降り注ぐ五月の日差しに
外来棟の窓から見える駐車場の脇の空き地の緑が
日を追うごとにこんもりと うずたかくなっているような気がして。
今年はとくに長かった冬の間に小さく縮こまっていた体中の細胞という細胞が
ほとんど餓えにも似た渇きでもってそれを欲しているというのに。
ちょっと手を伸ばせば触れられそうな青葉の産毛
さやさやと揺れる花弁に止まる花虻
そのすべてを 私はすでに 遠い昔に知っているというのに。
完全空調 24時間蛍光灯の光に照らされた職場から見つめる
その春の風景は
まるで壁に貼られた窓枠つきの写真のようによそよそしく
あかんべーをしながら駆け足で通り過ぎていくその横顔に
待ったをかけることもできず
叫びだしそうになるのをこらえて 何度も深呼吸をすれば
細菌の繁殖を最低限に抑える湿度にコントロールされた
妙に乾いた空調の無臭が
ダイジョウブダイジョウブダイジョウブ って 猫なで声をかけていく。
ダイジョウブじゃないのは 私自身が一番よく知っている。
いや、ダイジョウブなのを知っているのか?
やっとのことで職場を這い出る時には日付も変わり
とうとう今日も指先すら触れることなく過ぎ去ってしまった
大地の熱気の残り香をいとおしむように ひとつ大きく深呼吸をする。
胸の底から 空調の空気の最後の一片を押し出したあと
暗闇にやっと慣れてきた視界に飛び込むのは だが
予感された静寂ではない。
草草は夜を眠らない。
ざわざわと語り合い
濃紺の空に向ってわらわらと手を伸ばす 無名の体温たち。
闇を震わせるそのささやきは ごおうという地響きとなって 夜の深さを底上げする。
その重奏低音の騒がしさといったら!
これを食わずに どうしていられよう?
夜露に濡れそぼる葉を踏み分けて
袖を濡らして。
ぷちんぷちんと 首をもいでまわる。
手元を照らすは 朧月。
【5月18日 夕飯】
ボンゴレスパゲティー
シャウエッセンと新玉ねぎ チーズのスープ
草と生ハムとチーズのサラダ
摘んでみたのは タンポポ
ぎしぎし カラスノエンドウ
すいば ハルジオン
(↓の記事からサラダだけ移動。)
今回使用したのはブリーエキストラというフランスの白カビチーズ。
くさくなくて食べ易い!
すごく柔らかくてクリーミーだから 少し苦味のある草とあわせて正解でした。
注:
身近な草が全部食べられるわけではありません。
毒草や消化に悪いものもありますので まねしないでください。
食べてみる際は 似た種類がないかどうか 本当に食べられるのか 調べた上で!
葉っぱだけだと見分けられないこともあるので
花が同時に咲いている種類に限定するのが安全。
また 食べられる野草 を調べるよりも
「身近な毒草辞典」を熟読されることをお奨めします。