この物語の主人公は僕たちだよ。
チャーリーが主人公だって思うだろ?でもチャーリーなんて臆病で泣き虫で、てんで意気地なしなんだ。だからこれはチャーリーを助けた僕達の友情と勇気の物語さ。
物語は僕たちの町に大きなチョコレート工場ができたことから始まる。
小さな下町に突然建てられたチョコレート工場は、ぴかぴかの白い壁をこれ見よがしに光らせてどでんと威張っていたけれど砂埃の舞う細い路地には不釣合いで、町の人たちはその高い壁をなんだか居心地の悪い思いを抱きながら見上げて過ごしていた。
ちょっと上の世代になると、ギブミーチョコレートなんて言いながら、ジープに乗った兵隊さんの後を追いかけた記憶と重なるのだろうし、僕たちくらいの歳の子供であれば、一年に一度や二度、頂き物のそれをお手伝いのご褒美と引き換えに口にすることくらいはあったかなかったか、でもそれにしたってチョコレートはその頃まだまだ外国の味だった。
空襲で崩れた家の木材の買い付けで儲けたという新し物好きのにわかお大臣さんが建てたその工場は、無愛想な白く高い塀に囲まれてその壁にそった路地をてくてく歩いて学校に通う僕たちに時折チョコレートの甘い匂いを嗅がせてくれたけれど、当のチョコレートは遠い都会のデパートに運ばれるわけで僕たちの口に勿論入るはずも無い。
というわけで、チョコレート工場は僕たちにとっては折角の空き地をつぶして建てられた立ち入り禁止の異次元空間で、うっとおしくはあるけれど意識の外に追い出してしまえば別段気になるというほどのこともない、町の真ん中に空いた外国の領土みたいなものだったんだ。
そのチョコレート工場がある時から僕たちにとって気になって仕方の無い場所に変わったのは、工場の裏口に張られた有刺鉄線の脇に一人のあめりかの兵隊さんが立つようになったからだ。
その兵隊さんがチャーリーだった。
そのころはもう少なくなってきてはいたけれど、パンパンなんて呼んで母さん達が眉をひそめる口裂け女みたいに真っ赤な口紅をした女の人をジープに乗っけて街中を我が物顔で走りぬけるあめりかの兵隊さんたちを子供たちは余り好きではなかったから、チャーリーのことも視界の端っこにちらちらと眺めるだけで、話しかける子供はなかなかいなかった。
工場の裏口に張られた有刺鉄線に時折カーキ色のズボンのお尻をひっかけたりしながら、飽きもせずに毎日工場の中を覗いているチャーリーを、子供達は、僕らと同じでチョコレートを食べてみたくてしかたないんだろうか、兵隊さんなのに、っくらいに思っていたんだ。
初めにチャーリーに話しかけたのはチエだった。かけっこも跳び箱も並ぶものがいないくらいの運動神経の持ち主だから、怖いもの知らずだったのかもしれないし、あるいは無駄にひょろりと高い背を不器用に曲げて立ちつくす案山子みたいなチャーリーがなんだか滑稽で哀れに思えたのかもしれない。
確かにチャーリーは他の兵隊さんと少し違っていた。
あれで兵隊さんが務まるんだろか、って僕たちが心配になるほどひょろっひょろに痩せていて、気の弱そうな青い瞳はいつもおどおどとしていた。チャーリーの目当てはチョコレートじゃなかった。チャーリーは工場主さんの娘さんが好きだったんだ。
娘さんのことは僕たちも知っていた。高い高い塀に囲まれたお屋敷のいっとう上の白いレースのかかった部屋に、ときおりちらりと姿を現すから。でもそれ以上は知らない。口さがない街のおばさんたちの噂話の端端にママコとかミウリとかそんな言葉が聞こえるけれど、もちろん僕たちには何のことか分らなかった。ただ時折見せる娘さんの肩がとても細くって後姿が寂しそうで、そう、ただそれだけのことだった。
チャーリーのお目当てが娘さんだってことを知って、はじめ僕たちは大笑いして、それからちょっとチャーリーに同情した。だって工場の壁はあまりに高くて、工場主の髭面はあまりに怖くて、悪いけれどチャーリーがどんなにがんばっても想いを届けるのは無理そうだったから。
ところがチャーリーは頑固だった。弱虫のへっぴり虫なのに娘さんのこととなると石みたいに頑なで、娘さんをあきらめるどころかなんと工場に忍び込む決意をしてしまう。
はじめは馬鹿にしていた僕たちだけど、チャーリーはまったく頑固だし、結局のところ色んな事情で、チャーリーとともに工場に忍び込む羽目になるんだ。まあ、根っからのお節介焼きなんだろうね。
へっぴりチャーリーを助ける仲間は5人。
大将は権助。めんこもベーゴマも権助にかなう子供はいなかったし、うでっぷしもめっぽう強い。北の隣町との間にあるボルタレ山の頂上が僕らの陣地なのも、東の隣町とを隔てるサラ川の橋を渡りきるまで僕らの領土なのも、みんな権助のおかげさ。
それから初めにチャーリーと仲良くなったチエ。足も頭もとにかく速い。速すぎて時々から回りするのがたまに傷だけど、そのおかげで僕らの冒険が始まったわけだし、こうやってその物語を話すこともできるってわけさ。
小百合は町を仕切るやくざの親分の一人娘、わがままし放題に育てられているからいつもはちょっぴり鼻つまみ者なんだけど、チエに負けず劣らずの怖いもの知らず、こういうときは頼りになる。
太っちょ伸太。臆病なくせにチョコレートの匂いに誘われて仲間に加わるくらいの食いしん坊だ。だけどね見かけによらずものすごく器用なんだぜ。お米の上に描いたっていうあんこときなこのぼたもちの絵を見せてもらったことがあるけど、そりゃあ見事なものだった。
それから僕、勘吉だ。僕がこの仲間に加わったのにはちょっと訳があるんだ。なにせ相手は鉄壁の守りの工場だろう、僕の発明した七つ道具が無けりゃあ壁に取り付く事だってできない始末。そんなわけで今回の計画には、発明王の僕が必要不可欠だってわけさ。僕の活躍もおいおい語るから楽しみにしていてくれたまえ。
さて5人は念入りに計画をたて、工場に忍び込む。ポケットにはかりんとうを忍ばせて。なぜわざわざかりんとうのことを書くかって?
5人の最も手ごわい敵はチョコレートの誘惑だったからさ。5人は勇敢とはいえまだまだ子供だからね。甘いものには目がないんだ。チョコレートやドロップ、クッキー、あの手この手で5人を誘惑しようとする工場主に対抗するには、ポケットのかりんとうが何より役立つって考えたわけさ。
さてチャーリーを娘さんに会わせるために工場に忍び込んだ5人なんだけど、実は工場にはとんでもない秘密があった。工場主は秘密を守るためにあの手この手で5人を脅したり、痛い目にあわせたり、はたまた甘いお菓子で誘惑したりするから、物語はチャーリーの恋路なんてそっちのけの大冒険、仕掛けられたたくさんの罠を乗り越えて工場の秘密に迫ろうとする5人の活躍にはらはらどきどきだよ。
この5人が立ちむかうチョコレート工場の秘密とは?娘さんとチャーリーの恋の行方は?
それは読んでのお楽しみだよ。
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せっかく あらすじを教えてあげたのに どうやら違う本だったみたいだね。
ばんと兄さんが聞きたかったのは こっちの方のあらすじみたい。
なんだかおもしろそうな本だよね。 ぜひ映画も見てみたいな。
■□■□■【教えて!チョコ工場の秘密!】■□■□■
【ルール】
『チョコレート工場の秘密』のあらすじを教えて下さい。
読んでないのに読んだ風に適当に物語を作って、
嘘のあらすじを教えるのだけはやめてください。
純粋な人間なのでTBされたら絶対に信じてしまいます。
それから、レビューコンテストには秘密でお願いします。
締め切りは2005年10月10日まで。
※たくさんの人が教えてくれるように
文末にこのテンプレをコピペお願いします。
企画元 毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/
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1200字なんてとっくに超えてるけど 気にしないでね!
こんなすごい冒険を1200字にしろだなんて ぜったいムリムリ
とってもおもしろいから 2831字だって平気で読めちゃったでしょう?
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