こない電話を待つ。
待っているのに こなければいいと思う。
こなければいいと思っているのに
電話がきたらいつもと同じように もしもし?なんて答えてしまうんだろうと思う。
女の逡巡に たぶん男は気づきもせず
そのまっすぐな単純さが
こうなった今となっては疎ましく
でもきっと疎ましいながらもそれにほっとして 何も無かったように雑談をかわし
電話を置くのだと思う。
でも電話はこない。
終わるのだろうか?
それならそれでいい――――呟こうとして言葉を飲み込む。
わざわざ言い聞かせる必要など無いはずであった。
終わりを願ったのは他ならぬ 女の方であったのだから。
今更何を恐れている?
雨が降り出している。
華奢なヒールを身に付け 念入りに口紅を引いた。
町へ出るのだ。
今日こそは誰か男を拾うつもりであった。
昨日もその前も 結局のところ誰に声を掛ける勇気も持てず
嘔吐と嬌声の飛び交う小路を独り歩き回り ただくたびれ果てて帰途についたのだった。
誰でもよいはずであった―――彼以外であれば。
誰かと寝ることに意味などない。
と同時に 目の前の男と寝ないことにもまた意味などないはずであった。
誰でもよい そうつぶやきながら
目の前にいるどの男との交いを想像しても思い浮かぶのは
たった一人の男の 汗のにじむこけた頬だけであり
そのことがまた 女を一層いらつかせた。
誰でもよい――――。
強がりでは決してなかった。
その場限りの欲望のまなざしで 我を忘れさせてくれさえすれば それでよかった。
この重い身体を白々とした孤独な覚醒から奪い去り
引き裂き 荒れ狂う海に放り込む
顔のない身体があれば それでよかった。
女はもう一度携帯の着信履歴を確認し そして電源を切った。
町へ出るのだ。
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夏休みの宿題。
手始めにテーマはセックス。
お見苦しい文が続くかも知れませんが ご容赦を。
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