たとえば将来
火星人が攻めて来たり
ロボットが地球を支配したり
あるいは
グローバリズムがのっぺらぼうの顔を借りて こころを灰色に塗りたくったり
そういう日が 来た時に
私は 地下にもぐって レジスタンスになるけど
友達 ひとりひとりは どこでどうしているだろう。
大将は 私だ。
副官は だれにしよう。
幼友達の彼女。
強い意思といざとなったら舌をも噛み切る潔さ。
ああ でも 風呂に毎日入れない生活は 死んでも嫌だと いっていた。
親友のあいつ。
優しくて 黙って人を支えていられる。
でも 優柔不断だし ああ 第一 かわいい彼女が いる。
地下生活に ひきずり込む訳には いかない。
「先生についていきます」が 口癖の 後輩。
主義主張に関係なく 地下に潜ってくるかも しれない。
でも 痛いのに弱すぎる。拷問にかけられたら 一発で アウトだ。
かわいい 君を そんな目には 合わせられない。
愛するあなた。
信頼にかけては ぴかいち。
でも レジスタンスになる前に 正論をぶっ放して 処刑になってる。
なかなか 適材が いないわねえ。
妄想に 付き合っていた 同僚はいう
「私は 地下にもぐるのは ごめん。占領軍の 愛人 やってると 思う。
おいしいもの食べて 着飾って 最後は あんたに 殺されるのも いいかも。」
ああ そう それがいい。
そういう 道も あった。
それでも あたし あんたのこと 好きだと 思う。
そういうのが 大事。
みんなが 潜らなくていい。
みんなが 主義主張持たなくたって いい。
みんなが 強くなくたって いい。
ヒロイズムも ヒステリーも 短絡も 堕落も 裏切りも
人間だからね。
そういうおおらかさが 火星人や ロボットや のっぺらぼうに 対抗するんだ。
ちなみに 私は その同僚によると 大将にはなれないそうです。
「しょうがないわねえ なんて 笑いながら 真正面から 敵地に突っ込んで
蜂の巣に なってるよ」