ご無沙汰していました。
お題を出したまま お休みしちゃいまして ごめんなさい。
お休みの間に実家に帰っていました。
久しぶりに父と杯を交わしました。
菊正宗で始まった晩酌も 夕食のかたづけの頃には Maker's Mark に変わり
「ほれ これ つまみ」
そう言って 父がぶっきらぼうに 出してきたのが 冷凍の胡桃 でした。
つまみにナッツなども あまり好きではなく
ましてや 胡桃なぞ
私は 料理に使う以外思いつきもしませんが
さすが父
酒飲み歴が違います。
剥いた胡桃を冷凍し きゅっと冷えたところに軽く塩を振って
これは バーボンとが おすすめ。
きんきんに冷えた胡桃は 独特の苦味が消えて
塩味とともに 木の実の香ばしさだけが 引き立って
普段は鼻につく脂っこさが バーボンの樽の香りを引き締めます。
冷やした胡桃と 父と バーボンと。
ずっとその脇にいたはずの 亡き人を偲ぶ この夜を 忘れることは ないと思う。
バーボンで思い出した。
父と飲むには甘たるくて 合わないけれど
女友達とシモネタで盛り上がる夜には 冷凍バナナを。
就職して初めてできた行きつけのショットバーで
今は店を閉めてしまったロマンスグレーのマスターが
「いつもの あれですね」
そう言って出してくれたのが 冷凍バナナだった。
大人ぶっていつもバーボンを頼むものの その味を楽しめるにはまだまだ幼く
バナナの甘さと かすかに振った檸檬の香りが
酒を香りで楽しむ ということを 教えてくれた。
いつのまにか 時は過ぎ
バーボンの味を覚える代わりに 失ったものの重さを 想う。
お休みの間に コメント TB 下さった皆様 ありがとう。
お返事少し お待ちください。
【持ち回りテーマ∞第15回テーマ:酒】締め切りももう少し。
TB募集中です。